【日程】2025年5月3日(土)
【天候】快晴
【メンバー】K口(L)、M代(記録)
【ルート】4:10南草津‐5:30裏道登山道P‐6:30前尾根取り付き‐(クライミング)‐15:20下山開始‐16:20裏道登山道P‐17:10南草津
【報告と感想】
ゴールデンウィーク真っ只中。朝5時半位でも登山道入り口に近い駐車場を確保できた。
まずはヘルメットを被り、朝の静かな藤内小屋の前を通り過ぎて、裏道登山道を進む。前日の雨のせいか沢の水音が大きい。
テスト岩を巻いたら、取り付き地点。今回は一組が登り始めているのみ。休日は渋滞しがちだと聞いていたが少しほっとする。
ハーネスをつけ、シューズを履き替え、ギアをチェックして…。慣れないため、焦りが失敗につながるため注意が必要。
御在所岳の藤内壁は北面に広がっている花崗岩の岩場。アルプス等へ向けての絶好の練習場とのこと。前尾根ルートは比較的、
初心者向けのルートだが、途中難しいピッチもあるため、行く前にはエスケープルートを人任せにせず、しっかり考えときましょう。
実際は1ピッチ目が意外と難しく、早々に「今日はムリかも…」と弱気になる。リーダーから次の一手(クリックドローやカムを
いつ、どの辺できめとくか)や左右の足の置き方、ロープが真っ直ぐ伸びているかチェックしてるか等、的確なアドバイスのおかげで
マスターポイントへ。易しいルートなので、マスターポイントは程よい場所に分かり易く、ある。カラビナとスリングで、「60度以下、流動分散!」
「まずクローブヒッチでセルフビレイ!」「カラビナのロックOK!」独り言多し。次のクライマー4人組が準備し始めたので、
少々焦り気味で「ビレイ解除」のコールをかける。フォローのリーダーは平静で、すたこら登られる。結構な速さなので必死でビレイ。
リーダーが登り終えてセルフビレイしてから、支点(アンカー)がきっちり作られているか、途中のカラビナやロープの状態の注意点、
次のピッチの進み方をレクチャーしてくれる。
クラックの多いルートとだったので、カムデバイスの仕組みや使用上の注意点をしっかり学べ、手を使ったジャミング等も経験した。
ピッチごとの終了点で、間違ったカラビナの付け方や気を付けないといけないことをすぐに教われたことは、自分自身の頭に
ものすごく深く染み込んだ。後続は先程の4人組と男女2人の二組のみで、全く渋滞を気にせず進めた。連休は遠方の泊付き山行へ行く人が
多いからか、いつもは大混雑の御在所岳のクライミングにじっくり取り組めた。渋滞で中々登られないラスボス「ヤグラ」も行きたいなぁ…と
現物を目の前にすると欲が出る。
意気揚々と進むが、最後から一つ手前のクラックルートの、手がかりが大変小さい岩を乗り越えるのに怖気づいて、しばし停滞。「行けそう?」
と下からリーダーが尋ねる。かなり高度感のある場所まで登っているため、行けないとは言い難い。人生で初めて「進退窮まるって
こんな感じ?」と冷静に考える。
後続の男女2人組の、名古屋弁のクライミング慣れしてそうなリードの男性が、「プルージックコードでうちらのロープに確保とって登ったら」
とすいすいと岩を乗り越えられた。その足の置き方を見て、「行けるかも」と真似したら確保無しで意外とクリア。ベテランクライマーの
アドバイスに感謝!
ヤグラの取り付きに着くと皆降りてきていて、登りは独占状態。しっかり準備して、いざ進む。そこまで難しくないとおもっていたら、出っ張った凸状の
岩の乗り越えで一苦労。でっかいカムデバイスをかませて、更にスリングを奥の岩にかけて、なりふり構わず自分の全身をよっこらしょと持ち上げる。
後は難しい箇所は無く、マスターポイントへ到着。リーダーも、ヤグラには少々手古摺りながらも、程なくクリア。懸垂下降の準備に移る。こんな場所で
何かあったらヘリで救出を頼むしかないため、一つ一つの動作は慎重になる。県連の初級登山教室で学んだ「ギアは複数手にしない」とか
「信頼出来ない支点は使用しない。出来る限り2つ以上から支点をとる」とか、ひとつひとつの知識に、今更合点がいった。
ちなみにリーダーはレンチ(ボルトを締める工具)を持参していて、アンカーの緩んだネジを締めるという、
ルート上のメンテナンス活動を秘かにしていた。神か…。
懸垂下降は、無事終了。ロープ回収は速やかにすべきなのに、またもやもたつく自分…。難儀した凸状岩にひっかかって、降りて来ない。
右に登山道があったので、登山道をのぼり、ひっかかったロープを下へ降ろす。クライミングでは一つ一つの動作を的確に素早くしないと
いけないと学んだのに知識を活かせてなかった。最後の気の緩みもあったかもと、反省。
昨年、県連の初級登山教室を受講し、今年度スタッフとして講習に参加している。クライミングではフォロワーのみでなくリードも出来るよう
時間をいただき実際の岩場で特訓してもらった。山友会に入会する時には、御在所でクライミングするなんて露程も思わなかった。
山を歩くと、どんどん新しい景色に出会う。他の人と山話をして、知らなかった登り方やギアがあることを知り、新しい登り方にチャレンジしたくなる。
個人では出来ない山行にトライ出来て、今回は、教室で学んだ知識が(ちょっとハードな)リアルと結び付き、充実感で胸がいっぱいになった。
クライミングでステップアップしたい方は、大型連休中の『空き空き御在所岳』はオススメです。





