個人山行 大峰山系稲村ヶ岳テント泊山行

個人山行 大峰山系稲村ヶ岳

 

【日 程】 2025年4月29日 (火)~30(水)  一日目曇り・強風、二日目晴れ 

 

【参加者】 Ts本(CL)、 F井、K藤、H場              

 

【行 程】

(1日目)

母公堂(07:45)・・・毛又橋(08:10)・・・清浄大橋(08:20)・・・林道終点(09:00)・・・覗谷出合(09:30)[休憩 10分]・・・レンゲ辻(11:00)[休憩 5分]・・・山上辻・稲村ヶ岳山荘(11:55)[休憩 90分]・・・稲村ヶ岳(13:50)[休憩 10分]・・・大日岳(14:25)・・・山上辻・稲村ヶ岳山荘(14:45)

 

(2日目)

山上辻・稲村ヶ岳山荘(07:45)・・・法力峠(08:50)[休憩 10分]・・・三ツ塚(09:55)[休憩 10分]・・・観音峰(10:35)[休憩 5分]・・・観音峰展望台(11:05)[休憩 10分]・・・観音平(11:35)・・・観音峰登山口(12:25)・・・洞川温泉(13:10)[休憩 5分]・・・稲村ヶ岳登山口(13:55)・・・母公堂(16:00)

 

 

 

 

【報告と感想】

 朝7時半ごろ洞川温泉の母公堂に駐車した。すでに二枠しか残っていなかったので、もう少し遅ければさらに遠くの駐車場に停めることになったかもしれない。7時45分出発、林道をレンゲ辻に向かって歩く。途中清浄大橋には大きな駐車場があったが、停まっている車は10台ほどだった。9時に林道終点についてそこから登山道に入るが、いきなりかなりの急登だった。ゴロゴロと大きな岩が転がっている川瀬谷に沿って登っていくと、途中から川を高巻するようにトラバース道がつけられている。高度感のあるイ登山道は階段や鎖がつけられていたり、ザレた道に幅30センチほどの道がつけられていたりとかなりスリル満点の急登の登山道だった。ところどころで息を整えながら、11時ごろレンゲ辻に到着した。ここから左は山上ヶ岳への道で女人結界の大きな門が立っていた。

 レンゲ辻から稲村ヶ岳山荘のある山上辻まで稜線やピークを巻きながら登っていく道、強風が思い切り吹き付ける。雲も広がってきて立ち止まると寒いくらいだった。この登山道も急峻な山肌につけられた細い登山道で、落ちたら助からないような怖さ、慎重に歩を進めた。

 12時ごろに稲村ヶ岳山荘に到着。小屋でビールを調達予定だったが、残念ながら営業していなかった。昼食休憩をしてさっそくテントを張る。テント泊の人は氏名連絡先と一人1500円をボックスに入れておくようになっていて、それぞれ張りやすいところを探してテントを設営、荷物を入れて稲村ヶ岳を往復することにした。私たちのほかには二組のテント泊登山者がいて一組は風の強い西側、もう一組は山手の登山道わきに設営していた。稲村ヶ岳山荘の外トイレは水洗方式のきれいなトイレで、自分で汲み置きの水を流すようになっていて、あまり臭いもせず、気持ちよく使うことができた。また、沢の水を引いている水場は調理用の水として自由に使うことができた。

 このころから雲も段々晴れてきて笹原の快適な登山道を進む。事前に山荘に電話した時は「雪が多量に残っていてアイゼンが必要」と言われていたが、登山道に残っている残雪はわずかでアイゼンなしでも全く問題はなかった。稲村ヶ岳山頂につくと大きな展望台が設置されていてそこに山頂標識。空もすっかり晴れ渡って、隣の山上ヶ岳、向かいの弥山・八経ヶ岳もきれいに見えた。山頂を後にして、隣の大日山へ向かう。切り立った槍の穂先のような山容にどうやって登るのかと心配していたが、階段や鎖場、鉄製の橋などもかかっていて(ただし腐っている部分もありそれ自体も怖かったが)遠くから見るよりもスムーズに登頂できた。山頂には大日如来さんが鎮座していて、修行の山だなあと実感させられた。

 テント場に戻って一時間ほど休憩してから風のあまり当たらない日ざしのあるところで夕食。今回は共同食ではなく、各自思い思いのメニューで、すき焼きやカレーやスパゲッティ、餃子鍋など多種多様。持参のワインとビール、ウィスキーでしばしの酒盛りをして、日が傾いてきて寒くなってきた5時ごろお開きとなった。 夜通しごうごうと風がうなりをあげて吹き続け、夜中には氷点下になる寒さだった。

 翌朝天気は快晴、5時過ぎにはそれぞれ起きだして朝食をとったり、テント撤収の段取りをしたりゆったりと過ごした。昨夜はテント・シュラフの中でも寒かったというメンバーもいて、装備を充実させる必要も痛感させられた。

 予定より15分ほど早く稲村ヶ岳小屋を出発。二日目は法力峠を目指して緩やかに下っていく。ところどころ階段や橋がかけられていて歩きやすい登山道だった。途中7人ほどの青年や2人のパーティー、修験者の2人などとすれ違う。稲村ヶ岳へのメインの登山道になっているようだ。1時間ほどで法力峠、ここでまっすぐに下ると一時間ほどで車を停めた母公堂に至るが、今日のメインは反対側の尾根に登って稜線を縦走し、観音峰を目指す。荷物をデポして往復しようかとも話したが、他の下山ルートをたどることも考えて、荷物を背負ったまま歩くことにした。法力峠から気持ちの良いアップダウンの稜線を歩いて約1時間で三塚山、ここから洞川温泉へのバリルートがあるはずだが、ピンクのテープなども見当たらないことから観音峰を通って、みたらい渓谷の登山口に降りることにした。

 三塚から30分ほどで観音峰山頂、しかし展望はあまりない。木々の間から昨日登頂した稲村ヶ岳や大日山がよく見えた。さらに進んでいくとすすきの小山が現れ、その中心に観音峰展望台の石碑がたてられていた。ここからは大峰山全体が見渡すことができ、向かいの稲村ヶ岳から歩いてきた稜線を眺めて「よく歩いてきたねー」「頑張ったねー」と思わず声が出た。

 展望台からさらに下ると観音平から南朝ロマンの道となって南朝にまつわる様々な物語の陶板が随所に置かれていた。12時半ごろ登山口に到着。そこから洞川温泉まで舗装道路を40分ほど歩き、荷物を見ながら2人は食事、他の2人で母公堂まで車を取りに行った。2時過ぎに洞川温泉ビジターセンターで全員が合流し、半年前にできた新しい温泉で疲れを癒して帰路に就いた。

 役行者が開いた修験の山だけあって、なかなか厳しい登山道もあったが、良い天気に恵まれ、眺望を大いに楽しみ、テント泊にちょうど良いコンパクトな山小屋で楽しい2日間を過ごせた山行だった。